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里海づくり推進部会
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『里海交流シンポジウム』開催報告
◆日時:2018年1月27日(土) 13時30分〜17時
◆会場:オルガホール
◆参加:127名
◆内容
現在、自然と人の『共生』の実現をめざし、浜と浜と浜がつながり、アマモ場再生活動を
始めとした『里海づくり』は、地域や世代を超えて県下に着実に広がりつつあります。
本シンポジウムでは、里海づくりに取り組む4つの学校が集まり、活動交流を通し学校と
地域をつなぐ海洋教育の有るべき姿を考えることを目的に開催しました。
最初に、笹川平和財団海洋政策研究所・海洋研究調査部長(横浜国立大学客員教授)・
古川恵太氏による「世界をめぐる海〜海について知っておいてほしいこと」の基調講演が
ありました。
次に各学校の生徒からの活動報告として、岡山市立小串小学校「見つめ直そう、わたし
たちの小串〜ふるさと小串の海を守るために自分たちにできること〜」、備前市立日生中学校
「海と人に学び、共に生きる日生中学校〜先輩から後輩へ、受け継いだ5年間〜」、
岡山学芸館高等学校「海洋教育から学んだこと」、岡山県立笠岡工業高等学校「地域と連携
したアマモ場再生活動への取り組み」がありました。
第2部は「浜をつなぐ子ども達の里海づくり〜学校と地域をつなぐ海洋教育を考える〜」を
テーマに、パネルディスカッションをすすめました。コーディネーターは、九州大学名誉教授
(NPO里海づくり研究会議副理事長)・柳哲雄氏、パネリストは、岡山市立小串小学校教諭・
矢野智美氏、備前市立日生中学校教諭・藤田孝志氏、岡山学芸館高校教諭・柳雅之氏、
岡山県立笠岡工業高等学校教諭・大西豊氏、日生町漁業協同組合専務理事・天倉辰己氏、
基調講演演者・古川恵太氏の6名で、参加者との質疑応答を通し交流をすすめました。
◆参加者アンケート
・海に関わる大人達が始めた活動が、組織や世代を越えて県下全域に広がる活動、ひいては
教育を通じた次世代への普及ににつながっている様子が手に取るようにわかる良いシンポ
ジウムでした。
・各学校や各団体とのネットワークを構築し、教育・研究のコンテンツを更に深めていきたい。
・興味のあった里海づくりが本当にすばらしい活動なのだと実感しました。子ども達に負けない
ように、いろんな人に伝えていきたいです。
・それぞれの学校のアマモや聞き書きについての感想や取り組み、これからどうしていくべきか
などを知ることができて良かった。また、環境を守ることに重点を置いて考えて、社会と共に
持続していくことが大切なのだなということが良く分かった。
・アマモの再生活動がどんどん拡がっている様子が感じられて嬉しく思いました。子ども達が
海に触れ合って身近に感じてもらうことが大事であることが分かり、大変感動しました。
また、その活動を発表し合って、互いに尊敬しあうことが自信につながり、更に活動が拡がって
いくものと思います。定期的に成果発表することが大事だと思いました。また参加させて頂き
たいです。
・大人だけでなく岡山の若い子たちも同じ目的を持って活動していることは素晴らしい。
岡山発信で全国のアマモ消失地も取り組めていければいいと思う。子ども達もしっかり発表して
おり、とても良い経験となった。
・今までは日生の海のことしか知らなかったけど、今回の他の学校の発表や古川さんのお話を
聞いて、岡山の海について知ることができたので良かったです。また、小学生〜高校生まで
色々な目線から考える海についての話を聞いて、自分達にできることを一生懸命進めていく
ことが大切だと感じました。どの発表にも共通しているのは海が好きだという気持ちと、その海を
守りたいと言う気持ちが強いことだと思いました。私が今まで活動で学んだこと、今日のお話を
聞く中で感じたことを活かして、日生の海を守れるように活動を続けていきたいと思いました。
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『日生西小学校アマモ学習・ポット作成教室』開催報告
◆日時:2017年10月4日(水) 13時40分〜15時
◆会場:備前市立日生西小学校
◆参加:42名
◆内容:
備前市日生中学校の1年生の生徒と、日生西小学校5年生の児童が、海洋学習を通じて共に学び、
これに市民団体等が加わり、地域と世代を越えた里海づくりに取り組むことを目的に開催しました。
当日は、小学生が環境ネットワークや日生中学校生徒と一緒に、事前に中学生が流れ藻を回収し
採取しておいたアマモ種子を使って、アマモポットを作成しました。
今後、アマモの発芽の様子を観察し、2月頃 に近海に潜水作業により定植します。
ポット作成をとおし、アマモの生態を学び、アマモ場の再生が日生の漁業の活性化につながり、
将来の日生を築いていくこと、さらには地球環境の改善に寄与することなどについて学びました。
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『里海・里山交流シンポジウム』開催報告
◆日時:2017年2月18日(土) 13時〜17時
◆会場:オルガホール
◆参加:129名
◆内容:
2016年6月3日〜5日、アマモ場再生活動発祥の地として知られる岡山県備前市日生において、
第9回全国アマモサミット2016in備前「備前発!里海・里山ブランドの創生〜地域と世代をつなげて」が
開催されました。北海道から沖縄まで全国からの参加者数は2,000名に達し、新たなステップに踏み出す
ための大いなる成果が得られました。
そして、その場において『自然を守り育むため、全国のまち・学術・NPOのネットワークをさらに広げ、
里海・里山・まちを繋げる「里海・里山ブランド」を確立して発展させ、自然と人が“共生”するための有る
べき姿の実現を目指す』との大会宣言が採択されました。
「里海・里山ブランド」とは、里海・里山づくりを担う人々、そこを訪れる人達にとって価値あるイメージの
総称であり、関わった誰もが幸せになる世界観そのものです。そして、それは里海・里山に育つ子供たち、
そこを訪れる子供たちの未来のために資するべきものです。
里海・里山ブランドとは、その意味と価値は、なにをすべきか、里海と里山とまちから、それぞれの立場と
視点で考えることを目的に開催しました。
◆開会挨拶:環境省中国四国環境事務所長・牛場雅己氏
◆基調講演:NPO法人里海づくり研究会議副理事長・九州大学名誉教授・柳哲雄氏『里海から』
◆基調講演:認定NPO法人共存の森ネットワーク理事長・澁澤壽一氏『里山から見た里海・里山ブランド』
◆パネルディスカッション:
コーディネーター:NPO里海づくり研究会議理事長・広島大学名誉教授・松田治氏
パネラー:
日生町漁業協同組合専務理事・天倉辰己氏
『里海づくりは地域づくり?〜気が着けば30年〜』
笠岡市漁業協同組合北木島支所長・藤井和平氏
『豊かな海への漁師のチャレンジ!〜未来につなげよう俺達の豊かな海〜』
恩納村漁業協同組合代表理事組合長・山城正巳氏
『恩納村漁協の里海づくり』
真庭市副市長・吉永忠洋氏
『すべての人が輝く「真庭ライフスタイル」実現へ〜「里山資本主義」真庭の挑戦〜』
岡山市市民協働局ESD推進課主査・友延栄一氏
『岡山ESDプロジェクト〜次世代に学んで引き継ぐこの地球〜』
生活協同組合おかやまコープ理事・大岸貴美子氏
『おかやまコープの取り組み』
各取り組み報告の後、基調講演の演者を含め、質疑応答を通して参加者との交流をすすめました。
◆参加者アンケート
・発表された、6地域、6人の方々の取り組みを聞き、6人全員の方々は、各々の地域の特色ならではの
地域資源を活用したり、今日までの産業の活性化の為に、住民が一丸となって、長い年月をかけ、結果が
出るまで頑張ってきたことがすごいなぁと感動しました!地域の組合員・会員が全員一つになって取り組む
ことの難しさを知っていますが、リーダーをされた6人の皆さん、すばらしい発表をありがとうございました。
大変多くを学ばせて頂きましたので、今後、私もより頑張りたいと思っています。
・これからの生き方、価値観について発見がありました。
・里海づくりに取り組んできましたが、具体的にどのような取り組みが有効か悩んできたが、今日のシンポジウムで
里海・里山の取り組みはライフスタイル(生き方)につながるものだとわかり、これまでの取り組みが無駄ではないと
思えた。
・人と自然のつながりについて話は面白かったです。特に新潟県にある村についての情報は良い勉強になりました。
サンゴについての話もとても面白かったです。今日のシンポジウムでに参加しでき、とても嬉しかったです。
このシンポジウムのおかげでたくさん里海・里山について勉強することができました。ありがとうございました。
・里海づくり、里山づくりの基調講演から地道に研究・努力されていたことを知り敬意を持ちました。
・各市町の努力も具体的に知る事ができて日頃の努力を知ることができ、大変感心し、今後の自分の努力、
生き方について、考え直していきたいと思いました。
・今度自分の役割について考え直したいと思います。
・内容の濃い、多様な話題が多かった。
・経済重視から関係性重視へのシフトが進む時代に、このような活動分野をまたがる議論に参加出来てよかった。
今日の会で得られた問題に取り組むことで、経済的にも十分となる仕事を考えていきたい。
・里海・里山に関する考え方・事例の発表を聞いて、普段生活をする中で、考えないような価値観を学び、
色々な立場の人からの討論を聞くことができて、非常に勉強になりました。
・自分の暮らしている範囲の知識のみしかなく、その中で生きている。日本全国の生き方だとか思いのこもった
活動報告は参考になりました。
・本当にたくさんのお話が伺えてよかったです。澁澤先生のお話ははじめてにも関わらず、本当にうなずくことも多く、
もう一度ゆっくり伺いたいと思うようなお話でした。パネリストの方のお話も、どれも面白く、頑張ってもらいたい、
是非応援したいなと思うものばかりでした。しっかり広めていきたいです。
・ライフスタイルを変えること、価値観を考え改めること、そうしたところまで進めていけると、里海・里山の展開が
一気に開けると思いました。
・交流の視点(きっかけ)づくりの話のやりとりがあっても良かったと思います。
・地域の限界、ライフスタイルを家庭内で話してみたいです。
・さすがに専門家の話は面白い。具体的な事例を通じて一つの哲学にたどり着く過程は参考になる。
・今日聞いた話を日常生活の中に気をとめながら、関心を持ち参考にしながら何か活かしていけたらと思っています。
・いろいろ考えさせられ、気づかされました。少しでも誰かの役に立つよう行動します。
・これだけのメンバーを集めてシンポジウムが開催できるのは素晴らしいと思います。
・山城氏の若手組合員の人材教育についての考え方、非常に感心しました。
・海と山という対極の自然環境を今後は農業分野も含めて、循環できる地域経済にしていくことが大切である。
私は、典型的な中山間地に住んでいるので、里海の話はとても新鮮であった。
・とても貴重な話を聞くことができ、よい経験になりました。普段それほど気にしていない里海・里山という言葉に
たくさんの背景、意味があったことに驚きました。また、はじめてこのような会に参加させていただいたのですが、
各方々のプレゼンを聴き、たくさんの衝撃が走りました。本当にまだまだ知らないことばかりで、もっと学習を深めて
いきたいと感じました。
・いろいろな立場の方のお話を興味深く聞きました。自分の生き方、価値観を見直すいいきっかけになりました。
これからの行動が環境にどう影響するのか、よく考えていきたいと思います。
・価値観の話、どうやって生きるか、持続可能な暮らし方をどうするかについて学ぶ良い機会でした。
・海・山・町の3つの視点から基調なお話を聞くことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。それぞれが
抱える様々な問題について、考え直させられましたし、また興味がわきました。ありがとうございました。
・都市部でしか生きたことがないので、内容のすべてが新鮮だった。持続可能な社会が重要な理由も分かった気がする。
・里山・里海再生活動が長期にわたり、日本国内で実施されている事を知り、大変勉強になりました。
・ライフスタイルや価値観といった拡がりは意外だったが、納得はいきました。一方で身近なところで考えるという事も
触れられて、充実した討論だったと思います。
・それぞれの立場からの報告も新しい情報もあり気づきの機会となりました。自分の置かれている立場で何が出来るか
考え行動していきたいです。
・幸せとは何か?考えるきっかけとなりました。
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◇「里海づくり推進部会」について
〜団体・個人を問わず、どなたでも登録・参加できます。どうぞご参加ください。〜
公益法人おかやま環境ネットワークは、2015年度「里海づくり推進部会」を新設し、
県内の諸活動の交流や、学習企画(シンポジウム)等の具体化を図ることを通し、
ネットワークを拡げ、岡山県下の取り組みの推進を図ります。
■参加について
団体・個人を問わず、どなたでも参加できます。メンバー登録票に必要事項を
入力の上、事務局へ送信ください。
※ご登録いただきますと、部会日程のご案内、参加できない場合は資料を送付
します。
メンバー登録票 Word
メンバー登録票 PDF
■参加団体・企業・行政等(※2015年9月現在)
特定非営利活動法人里海づくり研究会議
日生町漁業協同組合
岡山県農林水産部水産課
備前市
笠岡地区漁業連絡協議会
神島見崎里浜づくり
ままかり普及委員会
千年の森つくりグループ
海洋建設(株)
生活協同組合おかやまコープ
他、個人
■部会開催案内・交通費支給について
◇「里海づくり推進部会」メンバー登録票にて、ご登録いただいた皆様には
部会開催のご案内を随時します。
◇参加者には当財団の「費用弁済規程」に沿って、交通費実費相当額を
その都度支給します。※部会参加時には、印鑑をご持参ください。
参加当日「交通費領収書」に明細を記入いただきます。
※「費用弁済規程」(交通費基準)交通費は以下の基準で実費支給
JR・バス等運賃は、JR・バス会社等の定める運賃額を支給
マイカー使用の場合は、20円/ | |