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山陽乳業さんを訪問しました!
2019/11/28
左から、おかやまコープ 鍋谷理恵子さん(井笠エリア理事)、金高さおりさん(全体理事)、岡城祐子さん(全体理事)、能勢幸子さん(岡山東エリア理事)、山陽乳業株式会社 砂内修治代表取締役社長、原井博孝常務取締役
参加した理事の皆さんからの報告を紹介します。
9月6日(金)、広島県三原市にある『山陽乳業株式会社』さんに、おかやまコープ平田昌三理事長,組合員理事他6人が訪問しました。
昨年の西日本豪雨災害により社屋および工場が被災され、何ヵ月も操業ができなくなるという甚大な被害に遭われました。発災直後に伺った時はようやく水が引いて、すべて撤去した社屋を従業員の皆さんが掃除されているという状況でしたが、1年経ち、社内には整然と机が並び、工場も稼動していました。
パワーポイントを使って丁寧に発災からの状況を話してくださいました。
中でも、社長指示により7月6日の21時には翌日の社員自宅待機を決定、7日には全従業員の安否確認が完了と伺った時は速やかな対応に感動しました。普段からのシュミレーションが役に立ったとのことでした。再建の過程でも、『従業員を守ることは会社を守ること』との想いで、従業員との情報共有したことで、1人も辞めることなく一丸となって再建を目指したとのことでした。
市乳棟の機械はすべて入れ替えて、安全性の確認他で2ヵ月は必要な中、11月には給食の牛乳のお届けを再開、ヨーグルトを含むその他の製品も12月には製造再開。3月からは果汁や清涼飲料のラインも再開…という大変な時にも、製造再開には品質が第一!安全・安心で確かな商品づくりに努めました!とのこと。その強く熱い想いにも一消費者として感動をおぼえました。
お話の後、工場を見学
製造部長さんから詳しいお話を伺う中で、泥よけなどすべて人力だったこと、暑い時期の作業ということで従業員からの提案により陽が昇る前の早朝5時から集まって作業をされたこと、事務所や工場内外すべてを高圧洗浄器で臭いの取れるまで何日もかけて洗われたこと、数百台のポンプを自分たちで分解組み立てし直したこと、会社敷地内のアスファルトが当時浮いてしまって今もひび割れているけど直せていないこと、被災して断水している従業員の家に夜明け前にドラム缶で水を届ける従業員がおられたことなど、想像を超えた復旧作業と従業員の強い絆に胸が熱くなりました。
いまだにひび割れたままの敷地内のアスファルト
昼食の時間に、岡山県の生乳量は安定しているが広島県の生乳量が生産者の高齢化で年々減ってきていること、給食の牛乳のお残しが増えていることから牛乳離れ…など心配なことも教えて下さいました。
昼食も地元の食材を使って特別に作ってくださった心づくしのお弁当と温かいお味噌汁、そして自慢の牛乳と試作段階のチョコレートヨーグルトまで、おいしくいただきました。
組合員からの応援メッセージも昨年に続きお渡しし、とても喜んでいただきました。
山陽乳業さんは、おかやまコープ再建の時、牛乳の供給に力を貸してくださったメーカーさんで、本当に大切にお付き合いさせてもらっている取引先のひとつですし、今回伺った理事の何名かは運営委員(今のコープ委員)の頃に工場見学に来させてもらったこともあるくらい組合員活動としても長いお付き合いのあるメーカーさんです。
今年は9月28日に開かれた『コープフェスタ2019』にも参加してくださいました。
おかやまコープは西日本豪雨で被災された方に寄り添い、一日も早い復旧・復興に向けて支援を続けてまいります。