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「被災地のその後 ~AMDAからのお話~」(備北エリア)が開催されました

2022/02/23
 2月22日(火)、「被災地のその後 ~AMDAからのお話~」(備北エリア)がオンラインで行われ、10名が参加しました。岡山市に本部を置く認定特定非営利活動法人AMDA(アムダ)の難波 妙さんのお話を伺い、これから起きる災害に備えて私たちにできることを考える時間となりました。

 
お話に先立ち、AMDA本部内の災害備蓄を紹介してくださいました。
緊急救援用バッグやペンライト、ビブス、災害用トイレなどが整然と置かれていて、いつどこで災害が起きてもいち早く駆け付けられるように準備されていました。オンラインならではの「見学タイム」となりました。

続いて、「災害をともに乗り越えて 見えるもの」と題して講演がありました。AMDAが「相互扶助の精神」に基づき、災害や紛争発生時、医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開していること、東日本大震災・熊本地震・西日本豪雨の被災地支援活動、災害への準備について、約70分にわたって講演してくださいました。一部をご紹介します。

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《難波さんのお話から》
2011年に起こった東日本大震災では多くの方が命を落とされ、今なお行方不明の方が2526人もいらっしゃいます。ご家族のお気持ちはどれほどかと思います。

おかやまコープさんには多大なご協力をいただきました。これまでずっと支援してくださり、誠にありがとうございます。

岩手県大槌町のAMDA大槌健康サポートセンターでは、センター長である鍼灸師の佐々木賀奈子さんが、地元の方に寄り添った活動を続けていらっしゃいます。その大槌町では、震災の記録を教訓とし、住民の方たちが主体となって「地区防災計画」が策定されています。地震発生時、最初の15分は「誰かを助ける時間」、次の15分は「自分の命を守る時間」という具合に、「共助」と「自助」を両立することを目指して作られていて、とても素晴らしいと思います。地元の人達が協力して防災訓練を重ね、次の災害に備えています。
 
2016年の熊本地震では、故郷の益城町(ましきまち)が甚大な被害を受けました。まさか自分のふるさとがあれほどの災害に遭うとは思ってもみませんでした。4月14日夜9時の「前震」発生を知り、夜通し車を走らせて現地に向かいました。翌15日早朝に実家に到着して家族の無事を確認してすぐ、母校である町立広安小学校の保健室で支援活動を開始しました。
15日の夜にはAMDAの後続隊が到着しましたが、翌16日の朝、震度7の「本震」が起きたのです。「この地震に、AMDAスタッフの誰かを巻き込んでしまったかもしれない」という思いで頭が一杯になりました。スタッフ全員の無事を確認するまで本当に恐ろしかった。思い出すと今でもつらいです。

被災してランドセルを失った子ども達のために「ランドセルを支援するプロジェクト」を考えていた矢先のことです。校長先生の「1年生の児童のランドセルを、がれきの中に入ってでも取り出しに行ってやりたい」という言葉を聞き、支援される側の立場を想像して活動することの大切さに気付かされました。新1年生のランドセルというのは、前の年から、おじいちゃんやおばあちゃんから、その子のためだけに準備された、大切な大切なもの。支援活動で渡す「代わりのランドセル」でいいかというと、そうじゃない。AMDAが唱える「人道援助の三原則」のひとつ、「援助される側にもプライドがある」の意味することを、現場で学ばせてもらいました。
また、岩手県大槌町の「AMDA大槌健康サポートセンター」の佐々木賀奈子さんが、「東日本大震災の時の『恩送り』です」と、ご夫婦で駆けつけてくれました。佐々木さんは「恩を送ることは、日本の大事な文化のひとつ」とおっしゃっていました。
 
そして2018年の西日本豪雨。「晴れの国おかやま」が豪雨災害に見舞われるとは、誰も思っていなかったでしょう。「『想定外』という言葉はもう存在しない」と感じました。AMDAは総社市に拠点を置き、合同対策本部のメンバーとして総社市と一緒に活動しました。倉敷市真備町での支援活動では、おかやまコープさんに、物資の提供だけでなく、スタッフの移動・買い出しのサポートなどでも協力していただき、ありがとうございました。大変助かりました。
このように、医療の資格が無くてもできる支援は、たくさんあります。
 

災害を風化させないために必要なことは、記録を残すこと、そしてそれを誰かに伝えていくことです。災害時にどんな対応をするか、家族と話し合っておきましょう。災害に備えてホームページなどから情報を得て、食品などを準備しておきましょう。必要なものと量、置き場所などは人それぞれです。
 
自分自身が支援される側になってみて改めて、『助けて』と言うことの難しさを学びました。大切にしているのは、「『助けて』って言ってもいいんだよ」と伝えていくこと。みんなの知恵や経験を共有して、力を合わせて乗り越えていくこと。それが、今回の講演テーマ「災害をともに乗り越えて見えるもの」の「ともに」という言葉に込めた思いです。
 
今日の話が、皆さまのこれからの防災のヒントになれば幸いです。

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最後に、備北エリア委員長の岡本真理さんから、自宅周辺の災害リスクを把握したり避難訓練に参加したりする等、積極的に防災に関わることの呼びかけや、防災グッズなどの紹介があり、「今日の企画を防災について考えるきっかけにしてほしい」との挨拶がありました。
 
AMDAについて詳しくはこちら⇒認定特定非営利活動法人AMDAホームページ
 
【参加者の感想】
・防災について、普段から気にしておかないといけないと思いました。
・災害が起きた時に自分に何ができるかを考えるヒントになりました。
・熊本地震の時のランドセルの話などを聞いて、支援される方の想いに寄り添い、いろんなことに気付けたらいいなと思いました。
・いろんな視点で話をお聞きできてよかったです。
・ご自身の辛い体験をお話しくださり、ありがとうございます。災害から教訓を見出して、これからに生かしていかなくてはと、強く感じました。
・想像力を働かせることがとても大切だと思いました。「自分が被災したら」「避難所で過ごすことになったら」「大切なものを失ったら」・・・体験していなくても、精いっぱい想像力を働かせて、自分にできることを見つけたいです。
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